四大観(しだいかん)は松島湾に浮かぶ約260の島々を一望できる4つの絶景スポットです。
松島にはいくつかの絶景スポットがあります。その絶景スポット中でも、ベスト4と言われるのが、この四大観(しだいかん)なのです。
この四大観には、それぞれに名前がつけられています。
壮観(そうかん)、麗観(れいかん)、偉観(いかん)、幽観(ゆうかん)といいます。
四大観は、昔から松島観光の名所として有名な場所です。松島を代表するビューポイントなのです。
絶景ですので、写真スポットとしても、おすすめです。
素人が撮った写真でも、パンフレットにしてもおかしくないような、旅館誌に載せたくなるような、プロ級の綺麗な写真が撮れます。
多少は撮り方のコツも必要ですが。
四大観(しだいかん)は、松島湾に浮かぶ、数多くの島々を、山の上から小さく眺めることになります。
驚きなのは、小さく眺めるわりに、何故かその解像度が高く感じることです。景色が鮮明に見えます。
鮮明な海、松の木、そして島々を見ることができます。
自分の目で実際の風景を見るのに、解像度という言い方は、違和感があるかもしれませんが、4Kテレビや8Kテレビのように、松島の風景が鮮明に見えます。
海面に見える、さざ波の影響なのかもしれませんが、とにかく綺麗!の一言です。
4箇所の絶景スポット四大観ですが、実は、この4つのスポットは別々の場所にあります。
同じ場所とか、あるいはすぐ近くにあるわけではありません。
一箇所ごとに離れた場所にあるのです。それもだいぶ離れています。
ですので、この絶景を見るためには、各スポットごとに、ひとつずつ行く必要があるのです。
そう簡単に絶景を見ることは、できないのです。だからこそ貴重なのかもしれません。苦労して行った人だけが、見ることのできる絶景なのです。
そして更にもうひとつ、悲しい事実があります。
どのスポットも、松島の観光の中心部から遠く離れた場所にあります。
松島観光の中心を瑞巌寺としましょう。残念ながら、その瑞巌寺から四大観はだいぶ離れています。
体力のある人は、瑞巌寺から歩いて行くこともできるでしょうが、普通の人は、難しいです。歩くには遠すぎます。
しだいかんは、全て車での移動が必須です。アスリートでもない限り、自転車であっても、4箇所を全てまわるのは厳しいと思います。
自分の車を使わずに、観光旅行をしている人は、四大観に行くのは、難しいかもしれません。
しかし、その厳しさを忘れさせてくれる絶景がそこにはありますので、おすすめです。
行く価値はあります。
苦労して来た甲斐があったと思うことでしょう。
苦労してこその絶景がそこにはあるのです。行った人のほとんどは来てよかった。と思います。とにかく素晴らしいです景色があるのです。
壮観-大高森(おおたかもり)
標高105.8mの場所です。JR仙石線野蒜駅から登口まで車で15分かかります。そして山頂まで徒歩20分かります。この上り坂がきついかもしれません。
松島湾の東側東松島市宮戸島のほぼ中央にある山で、山頂から嵯峨渓と松島湾が望めます。
嵯峨渓は強く荒々しいので男性的、松島湾は柔らかで静かな雰囲気なので女性的だと例えられています。
松島の形状を箱庭のように見られることから壮観といわれています。
西の船形連峰、目の前の松島湾、東の太平洋と360°のパノラマが見どころです。夕暮れになると、夕日に染まる絶景の松島が楽しる観光スポットです。
麗観-富山(とみやま)
標高116.8mです。JR仙石線陸前富山駅から徒歩45分です。5台ぐらい停められる小さな駐車場があります。駐車場から歩くと16分ぐらいです。
山頂には大仰寺というお寺があります。山頂は杉・松・樅(モミ)の木に覆われています。
大仰寺には観音様があります。この観音様は富山観音といい、奥州三観音の一つです。
そしてこのお寺の庭から松島を見ることができます。東と南と西の三方を一望することができます。この場所は明治9年に明治天皇も登りました。
偉観-多聞山(たもんざん)
標高55.6mです。JR仙石線多賀城駅から登口まで車15分です。山頂まで10分です。
多聞山は松島町ではなく七ヶ浜町というところにあります。
七ヶ浜町の北端・代ヶ崎の断崖からは、太平洋から打ち寄せては砕け散る波が眺められ、その雄大さを偉観と名付けられました。
松島湾に浮かぶ島々を見渡すことができ、春の桜と、日の出と島々の絶景を楽しむことができます。
松島の島々を背景にして、塩釜港に出入りする大小の船舶の往来も楽しめます。
幽観-扇谷(おうぎだに)
標高は約55mです。JRの仙石線松島海岸駅から、その登口まで車で5分かかります。扇谷山頂まで階段がありますが、所要時間は3分ほどかかります。
扇谷は、双観山の背後にある高地です。
山頂から見える松島湾の入り江が、扇のように浮かんでいるようなので、扇谷と呼ばれるようになりました。
松島の全景が眺められるポイントのひとつです。頂上には仙台藩主の茶亭跡もあります。
紅葉の時期には、楓(かえで)が、観光客を楽しませてくれます。駐車場はあるのですが、小さい駐車場ですので、台数はあまり停められません。スペースがあまりありません。