国産ウイスキーの2強といえばニッカとサントリーです。NHKの朝ドラでマッサンが放映されてから、爆発的なウイスキーブームとなりました。そのブームは現在も続いています。今でも原酒不足による値上がりと品切れが続いています。ブーム前は、余市と宮城峡は1300円で買えましたが、現在はその3倍の価格になってしまいました。
ウイスキーの本場はスコットランド。いわゆるスコッチウイスキーです。
しかしながらスコッチウイスキーは癖が強いので好き嫌いがわかれるところではないでしょうか。
ウイスキー本来の特徴であるスモーキーな香りが苦手という人もいるでしょう。その逆にあのスモーキーさが好きだという人もいます。
日本のウイスキーは飲みやすいのが特徴です。日本人向けに改良されているのです。
ジャパニーズウイスキーで、アイラモルトの代表である、ボウモアのような強烈なスモーキーさを醸し出すものはありません。仮にあったとしても、日本ではあまり売れないでしょう。
ニッカウヰスキー株式会社仙台工場宮城峡蒸留所は、仙台の観光名所として人気があります。
大手旅行会社の仙台ツアーに組み込まれることも多いのです。土曜日、日曜日、祝祭日には大型バスが何台もやってきます。
ニッカウヰスキー株式会社仙台工場宮城峡蒸留所の近くには、仙台の奥座敷といわれている、作並温泉や秋保温泉があります。
車での移動時間は作並温泉が約10分、秋保温泉が約20分です。
仙台観光の帰りに、温泉旅館のチェックイン前にニッカに寄る、というパターンと、仙台への移動日のチェックイン前にニッカに寄るという2パターンが多いようです。
その日の締めくくりに、ニッカに寄るというコースが設定されているようです。
宮城峡蒸留所工場見学
ニッカの蒸留所が観光スポットとして人気があるのは、工場見学ツアーがあるからです。
ポットスチルや樽の貯蔵庫の見学ができます。もちろんちゃんとニッカのガイドさんがついて説明をしてくれます。
さて、そんなニッカの蒸留所ですが、日本国内で2箇所しかありません。ひとつはココ宮城峡。もう一つは北海道の余市です。この2箇所でしか原酒を作っていません。
そして工場見学の最後に試飲コーナーがあります。ウイスキーを飲むことができます。飲めない人にはジュースが用意されています。
この日はスーパーニッカと宮城峡とアップルワインを試飲することができました。
蒸留水や炭酸やロックアイスも用意されていますので、ストレート、ロック、ハイボールといった飲み方を段階的にすることもできます。
自分の好みの飲み方で試飲ができるのです。
温泉旅館に行く前にニッカに寄り試飲をする。温泉にチェックインをして、夕食の時間。大手旅館会社はこのようなタイムスケジュールを組んでいるようです。
その証拠に夕方前に大型バスが続々とやってきます。
しかし、ウイスキーに興味のない人は、工場見学をしたところで、おもしろくも楽しくもないことでしょう。
ところが、そんな人でも楽しめるコーナーがあります。それは、おみやげコーナーです。ニッカ工場の敷地内には、おみやげ店が併設されているのです。
ニッカウヰスキー株式会社仙台工場宮城峡蒸留所限定ウイスキーはもちろんのこと、酒を飲まない人でも喜ばれる、チョコレートといったお菓子も売っています。ここでしか買えない限定品が数多く販売されています。他では売ってないものもありますので、人にあげても喜ばれるものばかりです。
ニッカ見学コース
通常、工場見学は試飲も含めて約70分の所要時間となっていますが、試飲と買い物だけでも30分程度は必要となりますので、その予定で工場見学に行きましょう。
工場見学は、屋外を何棟か歩いて回ります。入口に、ちゃんと傘も用意されていますので、雨の日や雪の日でも濡れることなく工場見学ができます。
- ビジターセンターで受付
- キルン乾燥棟
- 仕込棟
- 単式蒸留棟
- カフェ式蒸留棟
- 試飲コーナー
- 売店
ビジターセンター
工場見学の受付をします。受付をしないと見学ができません。個人客は事前の予約無しで受付けをしてくれます。団体客の予約枠の中に組み込んでくれるようです。
見学ツアーのスタートまで待ち時間ができることもありますが、ビジターセンターには、ウイスキー博物館のようになっていて、ウイスキーについての知識を身につけることができます。
ウイスキーを飲む人にとってはとても有意義な時間です。特に銘柄別の香りの違いや、蒸留段階による香りの違いを試嗅することができます。
宮城峡限定ウイスキー
ニッカウヰスキー仙台工場限定品のウヰスキーです。売店で売っています。お土産として人気です。もちろん味も香りも最高です。値段は3000円です。おすすめの飲み方はストレートです。甘いシロップのような味がします。質がいいので悪酔いしません。
ニッカのうまいウイスキーはストレートで美味しく飲めます。味は甘いです。シロップのような感覚です。いいウイスキーはアルコール臭がしません。安いウイスキーはアルコールの匂いしかしません。
そしてストレートで飲むと、落ち着いた酔い方ができます。ばか騒ぎしません。静かに気持ちよく飲めるのです。
ウイスキーはジャズを聞きながら、チビチビとゆっくり飲むのが美味しいのです。
イミテーションウイスキーという言葉があります。低価格で質の悪い混ぜもののウイスキーです。よくスーパーで売られています。原酒に何かを混ぜてウイスキーとして販売されています。たいていはスピリッツが混ぜられています。そのようなウイスキーはアルコールの匂いしかしません。
現在、ジャパニーズウイスキーを定義する活動が行われています。何を持ってしてジャパニーズウイスキーとするかの明確なルールを決めるそうです。
ニッカの創業者の竹鶴政孝氏の本物のウイスキーへのこだわりが、今、実を結ぼうとしています。世界に通用するジャパニーズウイスキー。
レストラン
昔はレストランがあったのですが、現在は閉鎖されてしまいました。維持管理が大変なのか、理由はわかりませんが、現在はレストランはありません。